Installation

The Voice of Inconstant Savage
Commissioned for the Engawa – Japanese Contemporary Art Season programme organized by Calouste Gulbenkian Museum's Modern Art Center, The Voice of Inconstant Savage is an immersive installation that superimposes a prayer inspired by the story of a 16th-century Portuguese missionary, a chant from a Kakure-Kirishitan (hidden Christians) prayer – a religion rooted in Nagasaki Prefecture –, a chant from the Karawara spirits of the Awá indigenous people – who live in the Amazon rainforest – and a chorus of Western Gregorian chant. Morinaga questions the position of the aesthetics of inconstancy in relation to the discourse of the “savage” that modern society confronts.

Field recordings

Sombat Simla: Master Of Bamboo Mouth Organ
Simla is known in Thailand as one of the greatest living players of the khene, the ancient bamboo mouth organ particularly associated with Laos but found throughout East and Southeast Asia. His virtuosic and endlessly inventive renditions of traditional and popular songs have earned him the title ‘the god of khene’, and he is known for his innovative techniques and ability to mimic other instruments and non-musical sound, including, as a writer for the Bangkok Post describes, ‘the sound of a train journey, complete with traffic crossings and the call of barbecue chicken vendors’.

Archival sounds

『Archival Sound Series : Jose Maceda』
武満徹(日本)やタンドゥン(中国)と並び、20世紀のアジアを代表する作曲家であるフィリピンのホセ・マセダ(1917-2004)による半世紀前のフィールド・レコーディング集。 現代音楽の作曲家であるホセは、東南アジアの音楽文化を体系化した一人として民族音楽学の研究者としても多大な業績を残した人物である。本作品はマセダが初めてフィールドワークを行った1953年からの約20年間を振り返り、フィリピンの少数民族による音楽文化を包括する音源集となっている。地理学的な国境線だけでは語ることのできないフィリピンの音楽文化を、ホセの触る録音機からきこえてくる音・音楽・ノイズを我々の耳へ近づけてくれる作品となっている。

Event/Workshop

耳の野外学習
コクヨ野外学習センターと黒鳥社による「働くことの人類学」のポッドキャストシリーズと連動したプロジェクト。森永がこれまで実践してきたフィールドレコーディングを素材に、「たたく」「ふく」「はじく」という、最も原始的な人間本来の生きていくための営み=技術をテーマにDJミックスを行っている。このDJミックスは、ここ数年アジアを中心にレコーディングしてきた民族の音楽や環境音をセレクト(アジアの音ではないものもいくつか含まれているが)し、ポストプロダクションでミキシングや電子的な加工を施しながら、リニアな音の時間を創造した。 人類学者たちは、調査地で現地語を学び、長期間地域に密着し、そこの情報をくまなく記述・記録した上で、ラボで検証・実験しながら論文や民族誌としてまとめあげていく。僕の場合は、現地の言葉もわからないし地域に密着しながら文字で記述をしていくような形も採用していない。むしろ楽器や音を軸に、その文脈や周縁を追い続けながらレコーディングしているに過ぎない。自身の目と耳を頼りに作品のゴールをゆるやかに想像しながら記録をし、素材を持ち帰ってスタジオで実験・検証しながら作品を制作していく過程は、どことなく人類学者の研究手法と似ている部分があることを以前から意識していた。

Field recordings

Yasuhiro Morinaga presents Field Recording Series Slamet Gundono [Surakarta, Indonesia]
Slamet Gundono [Surakarta, Indonesia]
インドネシアはジャワ島のスラカルタで活動するパフォーマーのスラマット・グンドノとフィールドレコーディングした作品です。スラマット・グンドノはジャワ島を代表するパフォーマー、音楽家、影絵師。インドネシアの伝統文化を探求しながら独自のユーモアと風刺で、物語の事実/虚構を混ぜ合わせながら現代社会の様相をユニークな音楽として歌うユニークなアーティストです。森永とグンドノは2011年に公演された振付家である北村明子のダンス作品『To Belong』で知り合いになって以来、幾度となくコミュニケーションを交わし、今回のレコーディング・プロダクションにたどり着きました。二本のマイクロフォンでグンドノの歌声と楽器、そしてクンダンやゲンデルといったインドネシアの楽器演奏を一回録り(グンドノの音楽はその日の彼の気分で音楽が全く変わってしまう)で実現させ、一切のポスト・プロダクションを省くことで、フィールドでの彼を取り巻いた環境を如実に表す作品となっています。